舞散る桜の中でこぼした涙
桜の花びら、散り敷く中を日傘をさしてでかけた。
来年もまた、この桜が見られますように、と願う。
これまで春になると桜が咲くのは当たり前だった。
だが50歳を過ぎると、これから先、桜を見る回数には限りあることに気付く。
大学時代の友人が乳がんで手術をした。
来年の今頃は、私はもう仕事をしていないだろう。
新しい生活がスタートしているはずだ。
来年もまた、母と桜の中を散歩できますように。
来年の春、私の愛犬はもういないかもしれないと思うと、両の目から涙がふきだす。
私は犬のことを考えると、1秒で泣けるのだ。
これから私がしなければならない大仕事。
それは、母を見送ることと、愛犬を見送ることだ。
でも、まだそれまでには猶予がある。
よく晴れた春の日、青い空を背景にしだれ桜を見上げる。
いちご2パックと、花山葵と、サングラスを買った。
桜散り、花々が咲き乱れる閑静な街を歩きながら、自分の生活が幸せだと思う。
仕事を辞めたら、これからは自分が好きな服を着よう。
その前に仕事用の大量の服を廃棄だな。ストッキングとパンプスにはさようなら。
髪には金色のメッシュなんか入れてみたいな。
お楽しみは、これからだ!
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